国連のパン・ギムン事務総長が9日に明らかにしたところによりますと、国連とアラブ連盟のシリア問題共通特使を務めるアナン前国連事務総長が10日、シリアの首都ダマスカスでアサド大統領と会談するということです。

　パン事務総長はこの日、アナン特使およびアラブ連盟のアラビ事務局長と、シリア問題について30分にわたって電話会談を行いました。その中で、当面の急務は政府軍と反対派武装勢力を含むすべての暴力行為を停止することだとして三者は合意しました。

　また、国連のアモス人道問題担当事務次長は9日、声明を発表し、シリアの人道状況に深く関心を寄せ、人道援助の通を開放するようシリア政府に促しました。

　この他、ＥＵ・欧州連合のアシュトン外務・安全保障政策上級代表はこの日、コペンハーゲンで開催されるＥＵ外相非公式会合を前に記者会見を行い、「ＥＵ諸国はシリア問題で一致した立場を取っている。われわれは現在、国連安保理に参加するＥＵの加盟国と協力して、アラブ連盟の計画の推進に取り組んでいる」と述べました。（玉華、中原）国際・交流へ