中国外務省の責任者は4日、「中国はシリア情勢の動きを重視しており、政治対話を通じて平和的かつ適切に当面の危機を解決するという主張を堅持している」と改めて中国の立場を表明しました。

　シリア問題の早期解決に触れ、この責任者は「シリア政府及び関係各方面は直ちに、全面的かつ無条件で一切の暴力行為、特に一般市民に対する暴力行為を停止するとともに、国連とアラブ連盟が派遣した合同特使の斡旋の下で、政治対話を行い、国家の安定と社会秩序の回復を実現するよう」呼びかけました。

　また、同責任者は「中国は国連の主導役と人道主義支援に払った努力を支持し、国連とアラブ連盟が共同で任命した共同特使が政治対話によるシリア問題の解決に果たす建設的な役割を支持する」との中国の立場を表明しました。

　さらに、この責任者は「国際社会及び関係各方面は、シリアの独立、主権、統一及び領土保全を尊重し、シリア国民が自由に自国の政治制度と発展の道を選ぶ権利をも尊重すべきだ。安保理の各加盟国も『国連憲章』及びその目的と原則、国際関係の基本的準則を厳守しなければならない」と強調しました。（万、小野）国際・交流へ