中国の楊潔チ外相の代表である元シリア駐在中国大使の李華新氏が6日から7日にかけてシリアを訪問し、シリアのムアレム外相、アルヌス外務次官および反対派組織の責任者とそれぞれ会談し、当面の情勢について意見を交換すると共に、シリア問題の解決について話し合いました。

　席上、李氏は中国側の立場を改めて主張し、「暴力活動を直ちに停止し、国連や赤十字社などと協力し、特にホムス地域の人道的危機の緩和を図り、国連とアラブ連盟の特使による斡旋の下における政治的対話をスタートさせるよう希望する」と述べました。

　李氏はまた、「中国はシリアの政府と各政治党派、アラブ諸国およびアラブ連盟との交流と協力を保ち、国際社会と共に、シリア問題の解決で建設的な役割を果たしたい」と述べました。

　ムアレム外相とアルヌス外務次官は以上の中国の主張を評価し、「シリア政府は独立と領土保全の尊重を基盤として、人道的な面で国連と協力したいと考えている。反対派との政治対話や新政府の設立での反対派の参与も歓迎している」と述べました。

　また反対派組織の責任者は中国の主張を歓迎し、「外部勢力の干渉や暴力活動に反対する」と述べた上で、中国がより大きな役割を果たすよう期待しました。（ooeiei、中原）