24日に「シリアの友」グループの会合が開かれますが、21日、ロシアとレバノンの外務省は、それぞれこれに出席しないことを表明しました。

　ロシア外務省のアレクサンドル報道官は「ロシアはいわゆる『シリアの友』グループ会合への参加するよう招待されたが、会合の出席者や日程などについては一切把握していない。最も大事なのは、この会合の動機が全く不明であることだ。このことから会合の成果を示す文書に大きな問題がある」とし、今回の会合に参加しないことを表明しました。

　また、レバノンのアドナーン・マンスール外相も、不参加を表明しています。

　一方、チュニジアのモハメッド外相はこのほどチュニジアはアラブ連盟、欧州連合（EU）、アフリカ連合の加盟国に招待状を出したほか、アメリカやロシア、ブラジル、インド、南アフリカなども特別に招いたことを明らかにしました。

　中国外務省の洪磊報道官は21日の記者会見で、「中国は招待状を受け取った。中国は、平和とシリア危機の適切な解決にプラスとなるすべての努力を歓迎する。また、関係各側と共に、シリア危機の解決を目指して建設的な役割を果たしたい」と述べた上で、この会合の役割や体制などについては更なる検討が必要だという中国政府の立場を示しました。

　関係筋によりますと、アメリカとトルコのほか、アラブとEUの一部の国がこれに参加するということです。（朱丹陽　中原）　国際・交流へ