アメリカのブレイク・アジア担当国務次官補は11日、マレで、モルディブのワヒード大統領、ナシード前大統領とそれぞれ会談し、対話を通じて紛争を解決するよう双方に呼びかけました。
モルディブで仲裁に取り組んでいるブレイク次官補はこの日の記者会見で、「モルディブ議長はワヒード氏が憲法に従って大統領に就任したものだと認めた。このため、アメリカ政府はこの就任を支持する。現在のモルディブ情勢に鑑み、早期の大統領選は適当ではない」と示しました。
なお、モルディブでは、先月末から、絶えず大規模な抗議活動が行われ、ナシード前大統領は迫られて大統領を辞任しました。そして、憲法に基づき、ワヒード副大統領が前大統領に代わって大統領に就任しました。その後、ナシード前大統領は2ヶ月内に大統領選を行うことを求めましたが、現任のワヒード大統領は繰り上げて大統領選を行うことには賛成せず、「それは再び国家の混乱をもたらすだろう」と示しました。(董燕華、小野) 国際・交流へ
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