国連安全保障理事会は4日に対シリア決議案の採決を行いましたが、ロシアと中国が拒否権を行使したため、決議案は否決されました。ロシアと中国による拒否権の行使は昨年10月4日の対シリア決議案採決に続き2度目となります。
なお、ロシアと中国以外の13カ国は決議案に賛成票を投じました。
中国の李保東国連大使が発言し「当面の情勢の下、シリアに一方的に圧力をかけたり、強制的な解決方案を実施するのは、シリア問題の解決に役に立たず、むしろ情勢をいっそう複雑にするだろう」と述べました。その上でシリア危機の解決に向けて、できるだけ早くシリア人が主導し、各方面が参与する包括的な政治プロセスを開始するために、アラブ連合が払った努力を支持するとの中国の考えを示しました。また「対話と交渉を行い、平和的な方法で食い違いと矛盾を解決し、シリアに安定を取り戻せる」と強調しました。(Katsu、吉野) 国際・交流へ
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