中国の李保東国連大使は1月31日、シリア問題を協議する国連安保理の会合で演説し、「中国は、武力解決にも、強制的に政権交代を進めるなど「国連憲章」の目的や原則および国際関係の基本的な規範に背く行動にも、断固反対する」と述べました。

　李大使は「改革と利益の保障に対するシリア国民の要求は尊重されるべきだ。あらゆる暴力を停止し、一般市民の殺害を阻止しなければならない。それと同時に、できるだけ早く、シリアの各方面が広く参加した政治プロセスを開始し、シリアの情勢が再び安定するよう、平和的な方法で問題を解決すべきだ」と述べました。

　また、安保理の行動について、「『国連憲章』の目的と原則を守り、シリアの緊張緩和や政治対話の推進、中東地域の平和と安定の確保に役立つものでなければならない」との見解を示しました。(鵬、山下)国際・交流へ