中国の胡錦涛国家主席は3日、中国を訪問しているドイツのメルケル首相と会談し、「中国とドイツ、中国とヨーロッパとの戦略的関係をさらに推進していきたい」と述べました。

　胡錦涛主席は、目下の中国とドイツの関係について「これまでになく広い、深いものとなっている」と評価した上で、「今後もドイツと共に、より広い視野、より開放的な姿勢で、対話や交流、協力を強化し、両国の戦略的パートナー関係を推進していきたい」と述べました。中国とヨーロッパとの関係については、「現在の国際情勢の下、共通の利益が拡大し、互恵協力のニーズも増えている」として、「相互尊重、平等互恵に基づいた包括的かつ戦略的なパートナー関係を進めていきたい」と述べました。

　これに対しメルケル首相は、農業、環境、気候変動への対応、文化などの分野で中国との交流や協力を強化し、互恵に基づいて相互の投資を拡大することに期待の意を示しました。さらに、中国とヨーロッパとの関係発展に力を入れるとともに、G20などの枠組みを通じて国際問題への対処で中国との連携を強化していく考えを伝えました。(鵬、中原)