エジプト内閣は21日に声明を発表し、シャラフ首相をはじめとするこの暫定内閣が20日、軍最高評議会（SCAF）に辞表を提出したことを明らかにしました。

　この声明は「当面、国が困難に直面している状況を配慮し、政府は内閣辞表が承認されるまで、引き続きその責任を履行する。政府は、これまでの衝突で死傷者が出たことに責任をとり、これら衝突事件の発生に遺憾の意を表す」と表明しました。

　一方、エジプト国営放送の報道によりますと、軍最高評議会はこれまで内閣の辞表を承認していないということです。

　今月の18日から、カイロなどでデモ隊と治安部隊との衝突が頻繁に発生し、死傷者が出ました。デモ隊はシャラフ首相の辞任と民政移管の確かな段取り発表を求め、また来年半ばまでに総選挙を行うことなどを要求しています。エジプト衛生省が21日に発表したところによりますと、連日の衝突で23人が死亡、約2000人が負傷したということです。（万）国際・交流へ