エジプト衛生省のアバザ次官は10日、「エジプトに対する抗議デモが9日夜、イスラエル駐エジプト大使館前で行われ、3人が死亡、1049人が負傷した」と述べました。現在、負傷者は治療を受けているということです。

　同日、エジプトのアムル外相は、エジプトは外国の外交機関とその官員を保護するという約束を完全に守り、この面では、いかなる違法行為も許さないと表明しました。

　また、エジプトのヒカル通信相は、「軍当局と警察当局はすでに、19人の容疑者を逮捕した。軍当局はデモを扇動したり、参加した容疑者を国家安全保障法廷に移送する」と述べました。

　また別の報道によりますと、イスラエルのネタニヤフ首相は10日夜、エルサレムで、この事件を非難すると共に、「イスラエルはエジプトとの平和協定を引き続き堅持する。これは、両国の利益に合致する。現在、イスラエルとエジプトは大使の召還について協議している。イスラエルの外交官の安全が保障されれば、エジプト駐在イスラエル大使はできるだけ早くカイロに戻る」と語りました。（玉華、高橋）国際・交流へ