エジプトのムバラク前大統領と2人の息子及びエルアドリ前内務相が5日、カイロ市内の警察学校で開かれた第3回公判に出廷しました。裁判は現地時間午前11時に開始し、ムバラク前大統領はベッドに横たわった姿で入廷しました。
エジプト国営テレビによりますと、裁判の開始後間もなく、ムバラク前大統領の弁護士と原告側の弁護士との衝突が発生したため、法廷審問の一時的な停止が言い渡されました。出廷した3人の証人は、個別に用意された部屋でそれぞれ証言しました。証人の一人であるエジプト内務省治安部門通信担当の役人フセイン・シェド氏は、「今年1月25日深夜、治安部隊は催涙弾や高圧放水銃で解放広場に集まったデモ行進の参加者を追い払う命令を受けた」と証言しましたが、命令を下した人物の名前は明らかにしませんでした。
ムバラク前大統領と2人の息子は8月3日と15日に二度出廷し、集会参加者への武力鎮圧の命令を下したことや賄賂を受け取って国家に1億2000万ドルの損失をもたらしたことで起訴されています。これに対してムバラク前大統領は、起訴事実を否認しました。
今年1月25日にエジプトで大規模の反政府デモが発生し、ムバラク前大統領はその後2月11日に辞任を発表しました。(黄競、中原)国際・交流へ
| ||||
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |