中国の楊潔チ外相は24日、ブラジル外相の要請に応じて電話会談を行い、「中国はブラジルと共に、リビアが安定化し、早く和解と再建の道を歩き出すことを推進したい」と述べました。

　さらに、楊外相は、「リビアは出来る限り早く平和と安定を実現しなくてならない。リビア国民は自主的に前途を決定し、包容性のある政治プロセスをスタートする必要がある」と強調しました。また、「中国は、国連が内戦後のリビアで主導的な役割を発揮することを支持する。この面でBRICs（ブリックス）は協調し、積極的な役割を果たすべきであり、引き続き人道的援助を提供しなくてはならない」と強調しました。

　また、中国外務省がこの日、北京で行った記者会見で、馬朝旭報道官は「リビアの国民評議会が国内問題の解決で発揮する役割を、中国は終始重視し、連絡を保っている。新しい政権が効果的な措置を講じて、各勢力を団結させ、できるだけ早く正常な社会秩序を回復することを期待している。また、政治や経済の建設に力を入れ、国民が一日も早く安定的かつ幸せな暮らしを送れることを望んでいる」との中国政府の立場を表明しました。（朱丹陽、大野）