中国国家海洋局は31日、「日本の福島の東と東南方向の太平洋海域が明らかに福島原発事故の影響を受けている」との分析を明らかにしました。国家海洋局が派遣した海洋環境放射線観測チームの調査結果によるものとしています。
中国は、日本福島原発事故が西太平洋及び中国海域に与える影響を把握するため、6月16日に専門チームを派遣しました。専門チームは18日間にわたって、西太平洋の海洋環境に対して放射線観測を実施し、大量の大気や海水、生物のサンプルを採取しました。
これらのサンプルを分析した結果、全体的に大気の放射線量は正常でした。一方、採取された第一陣の海水サンプルから福島原発で放出されたとみられる汚染物質が検出されました。そのうち、セシウム、ストロンチウムはそれぞれ、中国海域の300倍と10倍を超えています。
今後、国家海洋局は引き続き、観測結果を公表するということです。(朱丹陽)国際・交流へ
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