ドイツはこのほど、大気に放出された放射性物質が女児の出生を減少させるとし、放射線が赤ちゃんの性別に影響するとの研究結果を発表しました。
これは、ミュンヘン・ヘルムホルツ衛生環境研究センターが行った研究です。それによりますと、「アメリカやヨーロッパでは1964年から1975年までの男児の出生率が異常に増加しており、東ヨーロッパでも1986年以降に同様の現象が発生している。その原因について、前者は1960年代から1970年代に行われた原子爆弾実験、後者はチェルノブイリ原発事故によるものだとされる」ということです。
さらに、「放射線源に近いほど性別の影響が大きいことが観察されている。チェルノブイリ原発事故の翌年、ウクライナの隣国ベラルーシでの出生比のアンバランスがフランスより顕著となったほか、ドイツやスイスの原発35キロ以内でも出生比のアンバランスがはっきりと見られた」ということです。研究者は、福島原発事故の影響で、日本と米西海岸での男児出生率が高くなると予測しています。(閣、中原)
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