イラン外務省のメフマンパラスト報道官は24日「西側諸国がイラン旅客機への給油を拒否することは、国際法に背いたもので、イランはこれに厳正なる反応を示すだろう」と語りました。

　スイス連邦民間航空局（FOCA）は20日、スイスはジュネーブ空港に入港するイラン航空の旅客機への給油を停止すると発表しましたが、これを受けてメフマンパラスト報道官は24日の記者会見で、「いかなる国、あるいは企業が、一方的制裁を理由にイラン旅客機への給油を拒否することは、国際法及び国連の関連決議に違反する行為であり、イランはこれに対抗措置を講じていく」としました。

　国連安保理は去年の6月、第1929号決議を採択し、2006年以降イランに対して４回目の追加制裁を発動すると決め、アメリカのオバマ大統領はその後、イランに対する独自の制裁法案に調印しました。それによりますと、イランにガソリンを提供したり、もしくはイランの石油精製をサポートしたり、あるいはその能力向上に協力するいかなる企業や個人もアメリカから制裁を受けるとしています。アメリカの対イラン制裁の実施後、イギリス、ドイツ、クウェートとアラブ首長国連邦は自国の領空を通過するイラン旅客機への給油を停止したということです。（通訳：Yan、Lin）　国際・交流へ