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 EU、リビア反政府勢力本拠地に事務所開設

2011-05-23 15:22:52     cri    

 EU・欧州連合の共通外交安全保障政策担当のアシュトン上級代表は22日、リビアの反政府勢力の本部・ベンガジで、リビア国民評議会の議長と会談しました。また、この町に設置されたリビア駐在EU事務所の開所式を主催しました。アナリストは「事務所の設置は、EU各国が反政府勢力を交渉相手とする立場に統一された表れだ」と見ています。

 アシュトン議長は、事務所の開所式で、「リビア国民評議会のメンバーは、リビア人の将来のために取り組んでおり、リビアを率いる能力を持っている。事務所はシンボル的な存在ではなく、ベンガジに長期に存在させていく。リビア人の民主化と前進のプロセスを、EUは断固として支持していく」と述べました。

 EU事務所はいまのところ、ベンガジの中心部のホテル内に設けられています。現段階の急務は、EUが反政府勢力に提供する援助を調整することです。これらの援助は、国境管理の改革、経済、保健と教育、民生の再建などが含まれています。

 アシュトン議長の訪問に対して、リビア外務省は同日、声明を発表し、反政府勢力の支配地区での事務所開設に驚きを示した上で「事務所の設置の目的は、リビアの非合法組織と団体を承認、支持することにある。これはEU各国とリビアとの関係に翳りを落とすに違いない」と反発しています。

 世論は、「EUがベンガジに事務所を設置したことは、リビアの反政府勢力にとって大きな励みになるだろう。EUは、いままでの支持の態度を実際行動に移したのである。もちろん、これはEUの自らの利益を考えての思考である。EUは、反政府勢力がカダフィ政権を打倒することを通じて、地中海南岸の情勢が一日も早く安定化するとともに、欧州に対してこれ以上の悪影響を及ぼさないことを希望している。一方、事務所の急な設置は、EUが世界の配置で最も重要な力の一つで、北アフリカ問題はわれわれ欧州の問題でもあると、世界にアピールすることでもある」としています。(朱丹陽)国際・交流へ

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