IMF・国際通貨基金のストロスカーン専務理事が15日、強姦未遂、性的暴行、不法監禁などの容疑でニューヨーク警察当局から正式に起訴されました。
IMFは、事件発生の翌15日初めて声明を発表し、ストロスカーン専務理事がニューヨーク警察当局に身柄を拘束されたことを認めた上で「IMFは依然として正常に運行している」と強調しました。
この声明は、「ストロスカーン専務理事はすでに、法律顧問を招聘した。IMFはこの件いついてはコメントしない。これに関する全ての問い合わせなどはいずれも、ストロスカーン専務理事の個人弁護士や地方当局に任す」としています。
ニューヨーク警察当局によりますと、ストロスカーン専務理事は14日、マンハッタンにあるホテルに泊まりました。そしてこのホテルの32歳の女性従業員の話では、同日の午後約1時ごろに、ストロスカーン専務理事の部屋に入った際、ストロスカーン専務理事が浴室から裸で出てきて、彼女に対して性的暴行を行なおうとしたということです。
この事件を受け、アメリカのメディアは、「社会党からの候補者として2012年のフランス大統領選に出馬するストロスカーン専務理事は、これによって大統領になることは不可能になった」と予測しています。
この事件についてフランス政府の報道官は15日、「ストロスカーン専務理事の性的暴行容疑事件に対して、事情がはっきりするまでは、関連の分析と評論は慎重に行なうべきだ。フランス政府の態度は次の2つの原則を尊重する。1つはアメリカの関連の司法手続きを尊重すること。もう1つは推定無罪の原則を尊重することだ」と述べました。
また、別の報道では、ストロスカーン専務理事は15日、その弁護士を通じて、「裁判中に無罪を主張する」と述べたということです。
ストロスカーン専務理事は来年のフランス大統領選で有力視されていることから、この事件はフランスで大きな波紋を引き起こしました。主流メディアはいずれも、そのウェブサイトで、この事件を報道しており、新聞「ル・フィガロ」は「この事件は彼が所在する社会党にショックをもたらすだろう」としており、一部新聞は、「この事件は政治的な陰謀だ」とも評価しています。(翻訳:玉華) 国際・交流へ
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