第3回中米戦略経済対話が現地時間の9日と10日の両日、アメリカの首都ワシントンで開かれます。今回対話は中国の胡錦涛国家主席が今年初めにアメリカを訪問し、両国関係が新たな協力パートナー関係を構築し始めた時期に行なわれることから、世界の注目を集めています。
今回の対話に参加するアメリカの代表団はヒラリー・クリントン国務長官、中国代表団は王岐山副首相がそれぞれ率いるもので、経済および戦略分野で率直な意見交換をすることになっています。アメリカ財務省によりますと、経済面では、人民元為替レートや両国貿易の不均衡状態、知的財産権の保護、政府による買付け、資本市場の制限などの問題、戦略面では、アメリカが最も関心を持つ朝鮮半島やイランの核問題、スーダン問題など地域安全保障について協議するということです。
一方、中国側が最も関心を持つ課題は、アジア太平洋地域の安全、台湾とチベットの問題のほか、中国に対するハイテク製品の輸出制限の緩和、中国企業のアメリカ進出に対する公平な扱い、また、協力方式による中国の市場的経済地位への承認を速めるためのタイムテーブルの制定などがあります。
今回の対話は「中米間の全面的な互恵の経済パートナーシップ」の構築というテーマで、両国関係の発展という大局に着眼点を終始置いています。もちろん、両国の全面的な経済協力の枠組み構想の確立が望まれていますが、アナリストは、企業により相手国への進出過程におけるトラブルや相互投資の促進などが今回の対話の焦点になるだろうとしています。
また、アメリカのカンベール国務次官によりますと、戦略的対話に、両国軍当局の代表が初めて参加することも注目されています。
アメリカの関係者は今回の対話を巡って連日シンポジウムを開いています。専門家は、「中国が日本を超え世界第2の経済国となった現在、中米関係が世界経済の復興と安定に与える責任はより大きくなった。このような対話を通して、双方の信頼関係を強化し、協力を促すことは、両国だけでなく、世界の安全保障と繁栄に対する貢献となる」とみています。
これと同時に、この両国の対話についてメディアは、「中米両国の指導者が面と向って交流することは、今後の問題解決にしっかりした基盤作りとなるだろうし、これまで2年間の実践を経て、対話のメカニズムが徐々に整い、より積極的な意義を持つものになるだろう」と評価しています。(閣)
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