中国衛生省核事故医学応急センターの蘇旭主任は11日、「日本の福島原子力発電所が放射性物質に汚染された水を排出したことで、その沖合いの汚染が深刻になっている。しかし、中国の近海への影響はいまのところ見られない」と述べました。
蘇旭主任は「国家応急協調委員会は、複数の部門の専門家からなるチームを結成し、緊急観測・評価システムを設けた。このチームは海と環境に対する総括的な評価を行った結果、日本の福島原子力発電所が排出した放射性物質は地元の沖合いに深刻な汚染をもたらしたものの、現時点、中国の沖合いへの影響はまだ見られていないという結論がでた」と述べました。また放射性物質の拡散について、「放射性物質が海で拡散する速度は、大気中での拡散より遅い。それに海水の量は多く、拡散しているうちに薄くなっていくと同時に少しづつ沈んでいく。そして一定の深さにまで沈めば、それは観測されなくなる」と説明しました。(朱丹陽)
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