IAEAイラン代表のソルタニエ大使は、天野之弥事務局長宛の書簡で、「アメリカがヨーロッパの一部の国に配備している核兵器は、数百基に達している。これは明らかに『核拡散防止条約』に違反している。IAEAはこれについて査察を行った上で、まとめた報告書をメンバー国に提出すべきだ」としました。
また、ソルタニエ大使はこの日、イラン通信の取材に応じた際、「『核拡散防止条約』によると、ドイツやイタリアなどの国は、自ら核兵器を保有しない国は、製造に関するすべての材料と技術の受入れを拒否する責任があると言明している」と述べた上で、「すべての加盟国が、保有している核材料をIAEAに報告し、査察を受けるべきだ」と強調しました。
さらに、「イランはこの件に注目し、今後も様々な場所で主張していく」と述べました。
なお、IAEA理事会は9日、イラン核問題について議論しました。中国の李松大使は「IAEAが引き続き、客観的かつ公平な姿勢を保ち、イラン核問題を適切に解決し、建設的な役割を果たすことを期待する」という中国政府の立場を表明しました。(朱丹陽)
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