胡錦涛国家主席は6日午後、全人代・全国人民代表大会の年度会議に出席しているチベット自治区代表団の政府活動報告についての審議に参加しました。
これは胡錦涛主席にとっては19年連続して全人代会議と政協会議の開催期間中にチベット代表団の審議に参加したことになります。席上、胡主席は代表たちのチベットの建設成果についての報告などを聴取し、これら新しい成果に感動したあと、チベットがこれからも特色のある発展の道を歩むよう激励しました。
胡主席は、「6日はチベット歴の正月なので、ここで、チベット代表団の皆さんと広範なチベット族の同胞に祝日の挨拶をおくり、見なさんの健康を祈る。何事もうまくいきますよう!」と心からの祝意を表しました。
独特の民族色に溢れる人民大会堂のチベットホールで、チベット自治区から来た代表たちは、国家主席である胡錦涛氏の祝福を受けて、興奮した面持ちでふるさとの新しい変化について語りました。
チベット西部のアリ地区から来た代表ダワザシさんは「昨年私は、この会議に参加するため、ふるさとのアリからラサまで1日半かかったと胡主席に報告しましたが、昨年の7月1日からアリの昆莎空港がオープンしたことから、アリからわずか1時半でラサについてしまいました。私のふるさとはラサにより近づき、北京により近づくことになったのです」と語りました。
海抜から言って世界で3番目に高いところにあるアリ昆莎空港は飛行での難度がとても高い地点にあり、この空港がオープンしたことは、長期にわたって、アリの経済発展を制約した交通問題を解決したことになり、この地区の飛躍的な発展を促しているのです
また、少数民族地区の発展は教育問題を切り離して語ることは出来ません。わずか8000の人口を持つメンパ族は中国の少数民族の中でも人口が最も少ない民族です。バイタンツオムさんはメンパ続が集まり住むチベット西南部の国境地帯からきた全人代の代表です。胡主席は地元メンパ族の子供たちの教育問題に関心を寄せ、「いま、地元の4つの郷の人口は668人だが、9年義務教育制度はしっかり実施されているか?」という質問に対し、バイタンツオムさんは「しっかり実施されています」と答えました。そして高校に14人入ったこと、大学にはこれまで24人上がっていると詳しく返答すると胡主席は、「交通が不便な国境地帯でこれまで成果があるとは容易なことではない。ふるさとのみなさんによろしく」と笑顔で挨拶を送りました。
過去5年間、チベット自治区のGDP・国民総生産の年間平均成長率は12.4%に達し、去年は500億元に上りました。そして、総合的な交通輸送網が形成され、かの青海チベット鉄道の開通はチベットには鉄道がないという歴史に終止符を打ちました。更に、中央政府は農民と放牧民の住宅建設に170億元の資金を投入し、その居住条件を大いに改善しました。さらに、一人当たりの年平均所得は5年前より2倍近く増え、4200元に達したのです。
代表たちの話を聞いた後、胡主席は、「チベットがこれまで上げた全ての成果と変化に心から喜びを感じる。チベットは中国の特色とチベットの特色を持つ道を歩み、飛躍的な発展の道を歩むべきだ。民生の保障と改善を着実に行い、より多くの資金を公共サービス分野に投入し、政策と資金をより多くの農村と放牧民地区や山奥などに注ぎ、各民族の人々が改革発展の成果を共有できるようにするべきだ」述べました。(翻訳:董燕華)
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