中国最高国家権力機関である全人代・全国人民代表大会年度会議は5日、北京で開幕しました。会議には、全国から約3000人の代表が出席しています。

　会議で、温家宝首相は政府活動報告を行い、「今年度の国民経済と社会発展の主要な所期目標を目指して、GDP・国内総生産の成長率を8％程度にし、消費者物価総水準の上昇率を4％程度に抑える、また、都市部の新規就業者数を900万人以上にし、都市部の登録失業率を4.6％以内に抑え、国際収支の状況を引き続き改善していく」と述べました。

　温首相の報告はひとしきりの拍手を博しました。会議の後、代表たちはそれぞれ、「この報告は国民の関心事に面と向かい、研究調査および修正を繰り返し、会議前にマスメディアが物価の上昇や、不動産市場の調整、所得の分配、清廉潔白と腐敗反対などの項目に対して行った調査への答えであり、国民に親しみを感じさせ、未来への望みに希望をもたらした」と示しました。（翻訳：董燕華）