温家宝首相は5日、全国人民代表大会の年次会議で政府活動活動報告を行った際、物価の全体的レベルを安定させることを第一要務にして価格上昇の勢いを食い止め、一般消費価格の全般的レベルの上昇幅を4%に抑えることを目標としていくことを明らかにしました。

　この報告によりますと、中国政府は次の5つの対策を実施し、価格のコントロールと監督管理を強化していくことになっています。それは第1に、市場の流動性を効果的に管理して、物価上昇をもたらす通貨状態を抑えていくこと。第2は、生産に力を入れ、主要農産物、生活必需品、重要な生産資材の生産と供給を確保すること。第3は、農産物の流通システムの整備を強化すること。第4は、価格への監督管理を強化して、悪意的な投機売買、結託値上げ、物価上昇を煽る不法行為などを厳しく取締ること。第5は、補助金提供制度を整備して、物価上昇が低所得者の生活に与える影響を阻止していくことです。

　去年の下半期以来、中国の食品とアパレルなどの価格は大幅に上昇し、今年の1月、中国の一般消費価格指数は去年同期より4.9%上がりました。そこで中国政府はいくつかの対策を打出し効果が見られました。また社会保障基準と物価をリンクするメカニズムは今年中に確立される予定です。（翻訳：ヒガシ）