昨年10月、中国経済の解説書『チャイナ・インパクト』(中央公論新社)を著した柴田聡氏(在中国日本国大使館経済部参事官)は3日、CRIのインタビューで個人的見解として、「中国の継続的な成長は、日本を含め、世界経済にとっても極めて重要なことだ」と強調しました。
今春の全人代の開催を前に、柴田聡氏は、中国の経済構造改革、格差問題の是正や財政、税制改革に向けた中国政府の取り組みにたいへん注目していると語り、今後の日本の経済成長にとって、中国との経済協力が極めて重要な位置にあると指摘しました。
さらに、「経済のグローバル化を背景に、今、中国経済は日本経済のみならず、世界経済にも大きな影響を与えるようになった。中国がもしつまずいたりすると、日本を含め、世界経済に対しても大変なことになる。引き続き順調に安定的に成長していってほしい」と述べました。
なお、中国当局による格差の是正や所得再配分に向けた取り組みに触れ、柴田氏は「仕事柄、中国の財政関係者との付き合いが多いが、税制改革に向けた姿勢はかなり本気だと感じた」とプラスの評価を示しました。(王小燕)
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