（写真は新華ネットより）

　20カ国・地域（Ｇ２０）財務相・中央銀行総裁会議が18日から19日までパリで開催されます。この会議では、世界経済の不均衡の実態を把握するための「参考指針」作り、世界の金融システム改革、燃料や食品の価格高騰の抑制策などが主な議題となっています。

　今回の会議は、フランスのクリスティーヌ・ラガルド経済・財政相が主宰したもので、G20メンバー国の財務相や中央銀行の総裁、それに国際通貨基金（IMF）、世界銀行の責任者が参加しています。主な議題は、世界経済の実態を把握し、「強みのある、持続可能で均衡な成長を維持できる」枠組み作り、世界の金融システム改革、金融規制の強化、燃料や食品などの価格高騰の抑制策、気候変動を防ぐための融資促進などの五つです。

　世界経済の不均衡の実態をいかに把握し、その不均衡状態をいかに調整、解消して、最終的に持続可能で均衡な成長を実現していくかということが、今回の会議における話題の焦点となっています。

　フランスのサルコジ大統領は当日午後、大統領府のエリゼ宮でレセプションを行い、参加者をもてなしました。サルコジ大統領はその挨拶で国際協力の重要性を強調し、「世界経済の不均衡の実態を把握するための参考指針作りが、取り留めのない議論の渦に巻き込まれないでほしい」とし、参加国が協調の取れた措置を実行し、ウィンウィンの協力関係を確立することを期待していると語りました。（翻訳：KH）　国際・交流へ