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イスラエル、ガザ封鎖を全面的に解除すべき

2010-06-18 14:07:23     cri    

 イスラエル内閣は17日、ガザ地区に対する物資搬入封鎖を緩め、より多くの民生用物資をガザ地区へ搬入することを許可しました。イスラエルのこうした措置はガザ地区住民の経済的困難を緩和させ、このほど公海で国際人道救援船団を襲撃したことによって苦境に陥った自国のイメージを改善しようとします。しかし、これは一時の間にあわせた計画で、良好な解決方法ではありません。イスラエルはさらに譲歩し、ガザ地区に対する封鎖を全面的に解除するべきです。

 イスラエル海軍は5月31日、国際人道救援船団を襲撃し、これを国際的に調査しようとする国際社会と対峙しています。イスラエルのこうした措置はガザ地区に対する経済的封鎖を緩和することによって、国際社会の不満をある程度なくしようとしますが、実際上パレスチナ人の経済的困難を軽減し、緊迫した地区の情勢を緩和させました。2007年の末からイスラエルはガザ地区に対し、厳しい封鎖を行った以後、ガザ地区住民の生活は一層苦しくなり、70%以上の人々は貧困ライン以下の生活をしています。現在、パレスチナとイスラエルは努力を通じて、行き詰まった状態を打破し、間接的な交渉に入り、中東和平プロセスが鍵となる時期を迎えています。ガザ地区に対する封鎖を全面的に解除し、パレスチナ国民の生活レベルを向上させることはパレスチナ内部の和解とパレスチナとイスラエルの和平プロセスの推進にプラスとなります。

 ガザ地区への封鎖を全面的に解除することは、イスラエルの長期的な安全の実現にも有利です。イスラエルはガザ地区に対する封鎖の目的がハマス勢力を弱めることにあるとしています。しかし、時間が立証しているように、イスラエルのこの目的が実現したどころか、パレスチナ国民のなかでのハマスの人気が向上してきました。

 パレスチナとイスラエルの衝突は両国の人々の衝突だけではなく、さまざまな国際勢力のあらそう場となっています。イスラエル政府は17日、封鎖を緩める決定を行いました。これは国際社会からの圧力は一定の役割を果たしたことを示しています。しかし、双方の衝突を解決するにはまだまだ長い道のりがあり、国際社会は依然として積極的な役割を果たしていく必要があります。(翻訳:トウエンカ)

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