韓国を訪問している中国の温家宝首相は29日、ソウル中国文化センターで、中国語を学ぶ韓国の紅楼夢ファンと一堂に会し、中国の古典小説「紅楼夢」について語り合いました。

　温首相は席上、中国の古典文学に対するその感想を語り、紅楼夢ファンたちは温首相のために、中国色の濃い出し物を披露しました。これに対し温首相は「文化の交流は、中国と韓国の国民の意志疎通を強めた。両国は指導者の相互信頼があれば、国民が友好的に付き合う基礎となる。このため、両国の友好と協力は長しえに続くだろう」と述べました。

　2004年に設立されたこのソウル中国文化センターには多くの地元の人々が通っています。ここでは無料で中国語を勉強することが出来、さまざまな文化活動に参加することもできます。このことを知った温首相は、「文化の交流は両国国民の心を繋ぎ、両国の友好の基盤を築き上げた。経済協力と貿易は重要であり、それは両国の今日を象徴している。しかし、文化の交流はより重要だと思う。これは両国の友好の基盤であり、明日と未来を象徴できるからだ」と述べました。

　ちなみに韓国では「紅楼夢」は最も早く韓国語に翻訳されています。（翻訳：トウエンカ）