第2回中米戦略経済対話が25日夜北京で閉幕しました。両国はともに関心を持つ全面的、戦略的かつ長期的な問題について対話を行い、多くの合意書に調印しました。中米双方は、両国が協力して21世紀に積極的な協力関係を構築する決心を世界に伝えました。
25日夜、中米双方は7つの協力文書に調印しました。これはこの対話の成果を示しています。王岐山副首相は共同記者会見でこの対話を高く評価しました。
「現在の複雑な情勢のもと、双方は世界経済の情勢、経済発展方式の転換、貿易と金融分野の協力の強化、また、世界経済の管理構造の改革について深く議論し、共通認識を拡大した。更に、両国の経済回復の趨勢を固め、世界経済の有力かつ持続可能な発展を促進することは重要な意義がある」と述べました。
経済対話の成果として、双方は経済発展方式を転換させ、経済構造を調整します。また、より開放的な世界貿易と投資体制を構築し、保護貿易主義に反対することで合意しました。金融分野での交流と協力を強化し、金融機関が実体経済をサポートする役割を担うことや国際金融体制改革の役割を強化することで意見が一致しました。更に両国の関連部門の経済対話のメカニズムで協力と交流を深めていきます。
王岐山副首相によりますと、中米の経済関係が日に日に緊密となり、双方は、相手国の歴史、文化、国情、発展段階、経済構造、市場の成熟度における違いに配慮するようになっています。また、両国関係における摩擦を理性的に処理することができ、各自の立場を守りながら相手の立場を理解します。そして共通認識を増やし、協力を強化し、互いの繁栄を実現することが出来るでしょう。
戦略対話で双方は新しい時代における中米関係の促進、相手国の核心的利益と関心を尊重しあうことや国際と地域問題における協調強化、国際体制の変革の促進、アジア太平洋協力メカニズムの構築問題で話し合いました。両国の関連部門は、エネルギーの安全、気候変動、国連の平和維持問題について協議しました。クリントン国務長官は25日の共同記者会見で、米中の戦略的相互信頼を育てることは米中関係の健全的な発展にきわめて重要だと指摘しました。
「この対話は両国関係の成熟、持続性を示している。これまでの2日間で、われわれは複雑で、両国間及び地域間と世界的な問題を議論した。対話だからこそいろいろな問題を議論できた。この対話によって積極的、協力かつ全面的な相互理解が生まれ、この理解によりわれわれは21世紀に入った」と述べました。
中米双方は互いの核心的利益と関心を尊重すること、互いの意見の食い違いと敏感な問題を適切に処理すること、相互信頼の基礎を作り中米関係の健全かつ安定的な発展を確保することを改めて強調しました。両国は、朝鮮半島の情勢について意見を交わし、朝鮮半島の現在の情勢に憂慮を示し、朝鮮半島の平和と安定を維持することが極めて重要だという意見で一致しました。中国は、朝鮮半島と北東アジアの平和的かつ安定的な情勢の維持を踏まえ、情勢が更にエスカレートすることを避けるため、関連問題を冷静かつ適切に対応すべきだと強調しました。(担当:任春生 チェッカー:吉野)
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