タイの「国家安全行動本部」は6日、「バンコクの社会秩序や市民の暮らしを正常に戻すため、さらなる法的措置を講じて、『反独裁民主同盟』のデモ隊をバンコク中心部にある商業区から撤退させる」と発表しました。

　「国家安全行動本部」は、タイ政府がバンコクの治安を守るため特別に設けたもので、6日、その報道官は記者会見で、「『反独裁民主同盟』のデモ隊が、バンコク中心部にある商業区に集まることは、不法な行為だ」として、「国家安全行動本部」には法に基づきしかるべき措置を講じる権力があることを強調しました。その上で、「これら措置は警察と軍隊が共同で実施する。目的はデモ隊に圧力をかけるだけであり、デモの場所を封鎖したり、強制的に撤退させるものではない」と述べました。

　「反独裁民主同盟」は、15日以内での議会解散を拒否した政府への対抗措置として、3日からバンコク中心部に向けてデモ行進を続けています。（朱丹陽）