カリブ海にあるハイチで現地時間の12日午後、マグニチュード7.3の大地震が起きました。ハイチのプレバル大統領はアメリカのケーブルニュースネットワーク（CNN）の取材を受けた際、「地震による被害は想像を超えている」と述べました。

　首都・ポルトープランスでは、建物の大半が倒壊、通信が不通になっており、交通も中断し、日常必要な水や電気などのサービスが提供できなくなっています。地震の震源地であるポルトープランスと近郊地域には約４００万人が居住しています。大地震が起きた後、強い余震も発生し、多くの人が建物から離れて屋外で夜を明かしています。

　ハイチに駐在する国連機関によりますと、ハイチの大統領府や病院、学校、監獄などの建物は地震により倒壊したということです。これまでに、MINUSTAH・国連ハイチ安定化派遣団の職人16人の死亡が確認されています。

　現地の赤十字支部の報道官は「我々は急いで救助活動を行っている。支援を必要としている人が多過ぎるため、救助用の設備が不十分で、遺体を収容する袋も足りない」と述べました。（万、吉野）