WHO・世界保健機関が20日に発表したプレスコミュニケによりますと、ノルウェーなどの国が観測した新型インフルエンザのウィルス変異症例は偶然の現象で、感染者の激増や死亡例の増加を招く恐れはないということです。また、WHOの専門家は、現在、ウィルスの変異の公共衛生に対する影響などを評価しています。

　世界保健機関はプレスコミュニケの中で、「当面の情勢から見ると、変異したウィルスは人と人との間で拡大しておらず、これまで使っている抗ウィルス剤や新型インフルのワクチンは変異したウィルスにも効いている。より詳しい調査を行ったが、ウィルスの変異は感染者の急増や重症、死亡例の増加などに結びつく証拠はない」としています。

　さらに、WHOの別の報告書によりますと、11月15日まで、世界で206の国と地区がWHOに新型インフルエンザの感染例を報告したということです。（11／21　翻訳者：Lin　チェッカー：金井）