イランの核問題を巡る交渉が1日スイスのジュネーブで終了しました。次回の交渉は10月末に行われます。アメリカのオバマ大統領はこの日ホワイトハウスで声明を発表し、国際原子力機関(IAEA)の査察への全面協力など具体的な行動を速やかに取るようイランに求めました。
国連安保理常任理事国にドイツを加えた6カ国の代表がこの日、イランのサイード・ジャリリ核問題交渉責任者と会談しました。協議終了後、欧州連合(EU)のソラナ共通外交・安全保障上級代表は、イランが新たなウラン濃縮施設についてIAEAの査察を容認したと言明しました。
ジャリリ氏は「イランはIAEAおよび『核拡散防止条約』に定められている義務を遵守するが、原子力の平和利用の権利を放棄しない」と述べました。
一方、全体会合とは別に、バーンズ米国務次官(政治担当)とジャリリ氏が直接会談を行いました。1980年に断交したアメリカ、イラン両国の高官が実質的な協議に臨んだのは30年ぶりです。
オバマ大統領は声明で、「イラン政府による建設的な行動がこれに続かなければならない」と指摘しています。今回の合意に従い、(1)テヘラン近郊コムの核施設に2週間以内に査察団を受け入れ、全面的アクセスを認める(2)医療用アイソトープを製造するテヘラン研究炉の燃料生産のため、イラン保有の低濃縮ウランを第3国に輸送して濃縮活動を行う-の2点を迅速に実行するようイランに要求しました。(翻訳:ooeieiチェック;畠沢)
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