国連のパン・ギムン事務総長は23日、第64回国連総会の開幕式で談話を発表し、多国間主義と団結の精神により、さまざまな危機に対応するよう国際社会に呼びかけました。

　談話の中で、パン・ギムン事務総長は、「今年、国連は、人類にとって最大の課題である災害的気候変動からの脅威に立ち向かう必要がある。22日に開かれた国連気候変動サミットにおいて、サミットに参加した100ヵ国の国家元首ないし政府首脳は、年末に行われるコペンハーゲン会議で各国が受け入れ可能な議定書を採択する必要があるということで一致した。そのためには、互いの溝を埋めていかなければならない」と語りました。

　また、パン・ギムン事務総長は「今年、国連は核兵器のない世界の構築に向けて努力していく。現在、世界は食糧、エネルギー、経済衰退、伝染病の蔓延など様々な危機に同時に直面している。国連はこうした危機の克服に向けて、行動を起こしていくべきである」と指摘しました。