G20財務省・中央銀行総裁会議が現地時間の5日午後、ロンドンで閉幕しました。会議は、景気刺激策の継続を決定すると共に、金融システムのさらなる強化を求めました。

　会議で採択された共同声明は「金融危機の再発を防止するために、物価の安定と長期的な財政の持続可能性を維持した上で、必要な金融支援措置および拡張的金融・財政政策を継続していく。また、各国は経済の回復が確認できれば、危機対応策を平時に戻す『出口戦略』を実施することで一致した」としています。

　共同声明は、「引き続き国際金融機関の改革を推進して、管理と政策制定の面で、インドや中国などの新興国により強い発言権を与えるべきだと指摘しました。

　また、会議では金融システムの強化に向けた宣言も採択されました。主な内容は、金融規制や、金融機関の報酬問題、金融システムに影響を与える可能性のある会社に対する監督管理の強化、タックスヘイブンに対する対抗措置などに関するものです。（Katsu/田中）