7月5日夜、新疆・ウルムチ市で暴動が起きたとき、地元の医師・孫強さんはすぐに負傷者の救助に向かいましたが、町に出るやいなや、暴徒たちに襲われてしまいました。幸い、見知らぬウイグル族の男性に助けられましたが、孫強さんはこの男性に対して感謝の気持ちでいっぱいだと語りました。
孫さんの話です。
「夕方8時頃、勤務先から電話がかかってきました。勤め先の病院はすでに多くの負傷者を受け入れており、医師は全員出勤するよう連絡を受けました。私はすぐに車で向かいましたが、団地を出たとたん、車のまわりを20数人に囲まれてしまい、石やレンガを投げつけられました」
左腕や腰をはじめ身体のあちこちを負傷した孫さんは動くことすらできなくなりましたが、なんとか暴徒たちの隙をついて脱出し、車から十数メートル離れたウイグル族男性の売店に入り、助けを求めました。
「私が店に入ると、彼は私に白い帽子を渡し、『誰かに聞かれたら、私の友人だと答えてください』と言い、布団を敷いてくれて、『夜が明けるまでここで休んでください』と言って、暴徒から守ってくれました」
ウイグル族の男性の保護のもとで、体を休めることができた孫さんは、男性の身体の具合がよくないことに気がついたそうです。孫さんは、「彼を心から尊敬している」と言い、後日、男性を病院に連れて行って検査をし、できる範囲で助けてあげたいと語りました。(翻訳:Yan)
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