ロシアを訪問中のアメリカのオバマ大統領は7日、モスクワ高等経済大学で講演し、「アメリカとロシアは、共同の利益を探し出し、両国関係の推進に向けて、対話と協力を拡大すべきだ」と強調しました。
この中で、オバマ大統領は「各国が互いに依存する関係にある今、他国に君臨しようとするやり方は必ず失敗に終わるだろう」と指摘した上で、「米国は強大で、繁栄したロシアを望む」と述べました。
ミサイル防衛(MD)計画について、オバマ大統領は「ロシアがMDに懸念を示しているのを受けて、アメリカは、計画の見直しを進めているところだ。如何なる国にとっても安全なシステムをロシアとともに立ち上げたいと考えており、イランの核とミサイルの脅威がなくなれば、MDも必要でなくなる」との考えを示しました。
さらに、オバマ大統領は「米ロが東アジアもしくは中東の軍備競争から利益を得ることはない。したがって、米ロは朝鮮の核保有国化とイランの核兵器取得の阻止に向けて連携を強めていかなければならない」と強調しました。
オバマ大統領は就任後初めて6日から3日間の日程でロシアを訪問しています。(翻訳:コオリ・ミン)
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