新疆地区の情勢を考慮して、中国の胡錦涛国家主席はイタリア訪問から、現地時間8日午前、繰り上げて帰国しました。戴秉国国務委員は胡主席に替って、イタリアのラクイラで開かれるG8・先進8カ国と発展途上国の首脳会談に出席します。
訪問を終えるに先立って、胡主席はフローレンスでイタリア文化相やフローレンス州、市などの責任者らと会談しました。
胡主席の訪問に同行した楊潔チ外相は、「胡主席の訪問は成功を収めた、中国とイタリアの全面的かつ戦略的なパートナーシップを新たな段階に推し進めた」と述べました。
イタリア訪問中、胡主席は、来年の両国国交樹立40周年にあたって、中国がイタリアで中国文化年を行うことを契機に政治的な相互信頼を強化し、実務的な協力を拡大していくに同意しました。経済貿易協力を強化し、共同で国際金融危機に対応することは両国指導者の今回会談の重点でした。双方は協力の分野を拡大し、新しい成長点を求めていくことに同意しました。
胡主席は、両国関係の発展について、ハイレベル交流や政治相互信頼の強化、実務協力、人文交流の拡大、多国間交流の強化という5つの提案を出しました。
イタリア側は、「中国の平和的かつ、調和の取れた発展は世界にとって重要な貢献だ。イタリアは調和の取れた世界という中国の主張、およびその成果を高く評価する。イタリアは中国とG8が共に発展途上国の指導者との対話を多国的に引き続き強化して行くことを希望する」と述べました。
なお、胡主席のポルトガル訪問のスケジュールは両国が別協議によって決まることになります。(翻訳:トウエンカ)
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