中国外務省の主催による第4回欧州外交官シンポジウムの閉幕式典が16日、北京で行われました。10日間にわたって行われたこのシンポジウムでは、欧州の25カ国およびEU・欧州連合理事会、欧州委員会、欧州議会からの30人の外交官が、国際金融危機への対応における中国と欧州の協力などの課題について検討しました。これらの外交官はそれぞれ、「当面の国際金融危機の下で、中国と欧州が協力を強化し、手を携えて危機に対応することが非常に重要だ」と表明しました。
閉幕式典で、呉紅波中国外相補佐官は、「中欧双方は戦略的な立場に立ち、長い目で中欧関係をとらえた上で、さらに発展させ、実務的な協力に重点を置き、各分野における協力を促進させていくべきだ。また、双方の関係を一時的あるいは、ひとつの出来事によって影響されないようにするため、互いの注意点を大事にし、敏感な問題を適切に処理するべきだ」と述べました。
なお、欧州外交官シンポジウムは2005年から現在まで、すでに3回にわたって行われ、目的は欧州外交官に現代の中国の発展状況を全面的かつ、客観的に理解してもらうことにあります。今回のシンポジウムでは、出席者はまた中国の外務省や発展改革委員会、商務省、教育省の官員および北京大学の学者らと座談会を開き、中欧経済貿易関係、双方に存在するエネルギー問題などについて検討しました。
EUは中国の最大の貿易パートナーで、また、最大の輸出市場であり、中国の最大の輸入先でもあります。2008年双方の貿易額は4256億ドルに達しました。現在、双方は50余りの分野において、各クラスの対話システムを確立しました。(翻訳:トウエンカ)
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