ケニア東部の港湾都市モンバサにある船員援助計画（SAP）は2日、「ギリシャの貨物船1隻が1日夜、インド洋海域でソマリア海賊に捕獲された」と明らかにしました。

　船員援助計画の責任者はこの日、インタビューに答えた際、「この船はマルタ船籍の貨物船『アリアナ号』でブラジルを出発し、中東へ向かっていた。船内に合わせて28人のウクライナ船員がおり、今のところ、船員の負傷はいない」と述べました。

　また、別の報道によりますと、ソマリア海賊は2日、「ソマリア付近の海域で国連の貨物を輸送するウクライナの貨物船1隻を捕獲した」と述べました。

　今年4月以来、10隻余りの外国の船がソマリア海賊に捕獲されました。統計によれば、2008年、ソマリア付近の海域で海賊による襲撃事件がおよそ100回発生し、捕獲された船は40隻を超え、人質とされた船員数は600人以上に達したということです。（翻訳：玉華　チェック：安藤）