NATO・北大西洋条約機構は4日、アフガニスタン駐留治安部隊が、タリバンなどの武装勢力に麻薬を供給する密輸業者や麻薬生産者だけに対して軍事行動を取ることを明らかにしました。

　NATOのジェームス報道官は「NATOのクラドック軍最高司令官は国際治安支援部隊のアドバイスを受けた。NATOは今後、麻薬を取り締まる際、明確な規定の下で軍事行動をとる」と強調しました。

　クラドック司令官がこのほど、国際治安支援部隊のデヴィッド・マキャナン最高司令官などに送った書簡の内容が、ドイツのメディアに報道されました。書簡の中で、クラドック司令官は、アフガニスタンに駐留しているNATO部隊が、いかなる麻薬密輸業者や生産施設に対しても軍事行動をとることを求めた上で、「密輸業者または生産者が、タリバンあるいはアルカイダなどの武装勢力と関連があるかどうか確認する必要はない」としています。これに対して、報道機関は、「国際治安支援部隊は、この命令が国際法に違反したものとして、執行を拒否した」と伝えました。（朱丹陽）