アメリカのオバマ大統領は3日、「アメリカは保護主義のシグナルを発してはいけない。最終的な新しい景気対策法案には、貿易戦争の引き金になるような文言は含まれていない」と米議会に警告しました。

　オバマ大統領は同日、ABCテレビなど主要テレビ局の取材を受けました。その際、下院が採決した景気対策法案に盛り込まれている「バイアメリカン条項」について、オバマ大統領は「いかなる条項も、貿易戦争の引き金にならないようにしなくてはいけない」と強調しました。

　アメリカ下院が1月末に採決した総額8190億ドル相当の新しい景気対策法案には、公共事業用の鉄鋼に米国製品を使うよう定めた条項が盛り込まれています。その後、カナダやＥＵ・欧州連合から懸念する表明が相次いだほか、アメリカ国内でも全米商工会議所が反対の声明を出すなど波紋が広がっていました。（02/04　翻訳：Yin）