アメリカの新聞紙『ウォールストリート・ジャーナル』は26日、経済学者であるブレット・スワンソン氏の文章を載せ、「ガイトナー財務長官が中国を非難した人民元操作をめぐる発言は誤りである。アメリカの経済問題は、自国の通貨政策によるものだ」と指摘しました。

　スワンソン氏は文章の中で、「以前、中国がドルの為替レートに合わせて人民元レートをコントロールする政策を取っていたことは、中国と世界の経済発展を促した。しかし、アメリカ政府が実施していたドルの切り下げ政策は、アメリカの経済にとって真の脅威となった。ドルの切り下げと緩和された通貨政策は、ドルを原油市場から不動産市場に流動させ、サブプライムローン問題を招いた」との考えを示しました。

　文章ではさらに、「ガイトナー財務長官の発言は過激なものであるが、アメリカの中国の対する誤った認識を表すものである。問題の本質は全世界のアンバランスさではなく、アメリカの通貨政策の失敗にある」としています。

（翻訳：洋　チェック：安藤）