ガザ地区の情勢が悪化する中で、国際社会は5日、イスラエルの停戦とガザ地区への人道支援の提供を呼びかけました。

　国連のパン・ギムン事務総長とアラブ諸国の代表は、悪化するガザ情勢についてニューヨークにある国連本部で会談を行いました。パン事務総長は、安全保障理事会は「国連憲章」が定めたように、ガザ危機を終わらせ現地住民に持続的な平和を与える義務があると指摘しました。また、アラブ諸国連盟のアラム・ムーサ事務局長は、アラブ諸国が停戦とイスラエル軍撤退を主要な内容とした草案を準備していることを明らかにしました。

　中東問題に関わる国連、米国、EU、ロシアの特使とイギリスのブレア前首相は同日、パレスチナ自治政府のアッバス議長と会談して、「ガザ地区の悲惨な状況を終わらせる方法を模索している」と伝えました。

　欧州委員会のバロッソ委員長は、ガザ地区で発生した暴力事件を非難し、双方が攻撃を終了すること、イスラエル側が人道主義的救援物資の輸送を許すことを呼びかけました。

　米国のブッシュ大統領は5日ホワイトハウスで、「イスラエルとガザ地区を実質支配するハマスが戦闘を停止することを望む」との考えを示しました。（翻訳：黄恂恂）