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「参加を待っています!」主宰の渋谷天馬さん |
着物の着付け講座 |
ひとくちに「国際交流」と言っても、政府レベルのものから民間レベルのものまでさまざまな形があります。最近はとりわけ民間交流の必要性が重視されており、中国と日本のあいだでも盛んに行われています。
そんな中、昨年夏、「日本文化交流会(通称「日本文化を広める会」)が北京で発足しました。日本舞踊や着物、生け花など伝統文化から、ストリートダンスやアニメなど現代文化まで、レクチャー形式で幅広く日本文化を紹介している会で、「誰にでも気軽に参加してほしい」という思いから、参加は無料(会場費・お茶代を除く)。講座を担当する講師も、すべてボランティアで協力しているのだそうです。中国でも、さまざまな中日交流会が開かれていますが、会食パーティーや会議形式のものが多く、レクチャー形式の交流会はなかなかありませんでした。昨年の夏に発足して以来、これまで不定期で3回開催されていますが、非常に好評だということです。
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単なる文化紹介だけでなく、交流の場を目指す |
ストリートダンス講座も |
発起人・主宰の渋谷天馬さんは、もともと日本で役者として活動していました。アメリカへ留学したこともあり、もともと国際交流に強い関心があった渋谷さん。1年半前から北京に拠点を移し、日本舞踊教室を開催するなど中日交流に向けた試みを続けてきました。
「ある公的機関主催の中日交流会で、日本舞踊を踊ったことがあるんです。主催者の人は、日本文化を紹介できる適任者を探しまくったそうで・・・結局、何人もの人を介して、やっと僕のところに依頼を下さったんです。北京には僕のように文化交流に携わる日本人はたくさんいますが、それぞれ孤軍奮闘状態で、横のつながりがないことを知りました。それで、日本文化紹介事業のプラットフォームのようなものを北京に作りたいと思いました。もともと国際交流にも興味がありましたし・・・こうしたことをきっかけに、中国の方とも交流したかったんです」(渋谷さん)
交流会では、今後も継続的に会を開催していくほか、日本文化講座のようなものをシリーズで開催する計画もあるそうです。しかし、日本文化を広めるという一方的なものではなく、目指すのはあくまでも「交流」。「中国人に日本文化を知ってもらいながら、同時に中国の活動団体とのコラボレーションも行っていきたい」と、渋谷さんはおっしゃっていました。
「日本文化交流会」 fureai2007@gmail.com(渋谷さん)
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