今年の旧暦新年の頃、彼の両親と会いました。その時、彼のおかあさんから、あなた達はもうこの年齢だし、就職もしたので、早く結婚したらと勧められました。実は年齢から言えば、私の友達も、大学の同級生も、既に結婚した人がほとんどですが、結婚についてその時までは一回も真剣に考えたことがありませんでした。その時から、よく考えるのは人はなぜ結婚するのか？私たちは結婚に何を求めるのか？結婚は本当に必要なのか？などということです。

　昔の中国では結婚は家柄によるもので、結婚する本人のことより、家柄が対等かどうかがずっと重視されていました。新中国が成立して以来、恋愛自由、婚姻自由が法律で決まりましたが、古い時代の価値観はまだ根強く残っています。また、改革開放以来、経済の急速な発展に伴い、若者の価値観も激しく変化しました。データはありませんが、私の周りの女の子の大部分がやっぱり、経済的に余裕がある、学歴が高い、家柄がいい男の人と結婚したいらしいです。もちろん、彼女達にとって、ある程度の愛情も必要ですが、愛情が結婚するので一番重要な要素ではないそうです。

 　その基準によって、自分の彼を見ると、決していい結婚相手とはいえません。収入は高くないし、家柄は普通だし、貯金も多くありませんが、そんな彼氏と結婚したいと思っています。私も愛情が生活の全てと信じているわけでもありませんが、結婚するには本当の愛情が必要だと思います。友達の中には、独身主義の人がいます。彼らにとって、愛情と結婚は必然的な関係はありません。さらに、結婚すると、愛情が失われると思う人もいますが、私はなかなか賛成できません。愛情や結婚については、人によって、考え方が違います。私にとっては、愛情と結婚の本質は責任感です。結婚することに人間的な成長を求めています。

　私の理解する結婚は一種の約束です。結婚してからの二人の人生はどんな困難にあっても、どんな不幸なことが起こっても、助けあって生活していく約束を果たすことです。いろんな困難を乗り越えて、死ぬまで、ずっとずっと一緒に生活していくことは最もロマンチックなことだと思っています。人間というのは、実は弱いものです、でも、しなくてはいけないことがあったら、つまり、責任を負わなくてはいけないことがあったら、非常に強くなります。結婚して、生涯守らなくてはいけない約束があれば、自分も強くなると信じています。（文：トウ徳花）