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   2007-03-16 22:26:57    cri

 今年の旧正月『春節』は仕事があって、大晦日は山西省の(1)実家に帰らず、北京で過ごしました。(2)異郷で新年を迎えることは今度が初めてです。去年、十二年ぶりに爆竹が(3)解禁された北京は盛り上がっていましたが、私の心の中はがかえって、淋しさで一杯になりました。頭に浮かんできたのは故郷のお正月の様子です。おかさんの作った餃子の味、お父さんが書いた新年の対句、爆竹が大好きな弟、新年直前のみんなでの大掃除、などなどいろんなことが思い浮かびました。大晦日の夜、これまで家で過ごした新年を心の中で(4)総復習した気分で、寝てついてからは、高校三年生の時に亡くなったおばさんが笑顔で夢に出てきました。

 私は18才になる前に、地方から天津の(5)大学に進学しました。その時から、ほとんどの時間が1人ですから、もちろん(6)ホームシックにかかったこともありますけど、今度のようなことは一回もありませんでした。中国の詩歌の中には「毎逢佳節倍思親」という句があります。大体の意味は祝日やお目出度い日にあったら、普段より倍も肉親や親友のことを思うというのですが、今度は本当に(7)痛感しました。

 お正月の4日になって、仕事が終り、故郷に帰ることが出来ました。列車が故郷の小さい駅に着いた瞬間、感動しました。北国の冬の寒風の中で、私を待っている(8)白髪混じりの父親の姿が目に入った時には、涙が出ました。七歳の時、私を背負って、新年の花火を見に行った時の若かった父親はいつ、こんなに白髪が増えてしまったのでしょうか?家に帰って、母親はもう餃子を用意してくれていました。懐かしい「おふくろさんの手料理」ですね。その味は永遠に忘れません。毎年の新年行事が大体同じ何ですが、顔触れは、次第に変わってきました。私たち家族も親は年々歳をとっていますが、私と弟が成長してきました。この世の一切のことは常に移り変わりますが、家族間の愛情だけが永遠に続きます。

エッセイ
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