(1)小さい時、私は、(2)旧暦のお正月・(3)春節が来るのを(4)首を長くして待っていました。新しい洋服を仕立ててもらえるし、普段めったに食べられない肉や、魚、(5)揚げ物などが食べられ、(6)お年玉もいくらかもらえるからです。成長するにつれて、春節への思いは、一時的に休みがとれる楽しみになりましたが、仕事について20年近く経った今、それへの思いはいくらか変わったような気がします。
この時期になりますと、一年たまった疲れが出るためか、この大型連休を特別に期待するようになっています。まず、休みを前に終わらせた後、家族そろってこの一年の最後の夕食をいただく時の楽しい気分は、倍に感じることができます。そして、その料理には、皆縁起のいい意味が込められています。語呂合わせになっていますが、「白菜」は「発財」として「お金儲け」になり、「豆腐」は「幸福」、「魚」は「経済的なゆとり」、「豚足」は「お金を掻き集める」などの意味があります。
皆でゆっくりいただきながら、この一年間の出来事を振り返ったり、新しい一年にめでたいことが訪れることを願ったりします。普段、あまりくつろいで食事を取ることができない今、このゆっくりさから安らぎを感じるものです。
この二、三年、新年の挨拶として、携帯電話のショートメールによる祝福が盛んになっています。大晦日の夜9時ごろから0時ごろまでは、(7)テレビの春節番組を楽しみながら、(8)祝福メールの受信のチェックや送信を楽しむ時間になります。メールの内容はほとんど気のきいた文句をインターネットでダウンロードしたものですが、暖かいもの、ユーモラスなもの、(9)励みになるものなどさまざまで、どちらにしてもしみじみと感じさせるものばかりです。気に入ったものを選んで、親戚、友人、そしてこの一年間(10)ご無沙汰をした人たちに送っています。手紙はもちろん、年賀状さえ出さず筆不精になった私は、このような形の現代的なやり方は、まさにうってつけのものです。今は、私のような人が増えているようで、去年の春節には、祝福メールが延べ120億本にも達したということです。
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