大晦日の夜、午前0時までの大仕事は、餃子を作ることです。餡や餃子の皮を買って包む家庭が多くなりましたが、キャンディが入ったものとコインが入ったものを一個ずつ作る慣わしは変わりません。(11)年越し餃子として、夜中の午前0時、つまり旧年と新年が交替するときに食べますが、キャンディが入ったものを食べると、キャンディのような甘い生活が約束され、コインの入ったものに当たった人は大金を手にすることができると言われています。家族が多かった時代はキャンディやコインが当たる確率が低かったものの、いったん当たればその分、希望も膨らんだのではないでしょうか。私は当たった記憶はありませんが、ワクワクしながら最後の餃子を食べたことを思い出します。
また、午前0時の(12)カウントダウンが終わると同時に、家の回りから花火や爆竹の音が一斉に聞こえてきます。明るくなった夜空、窓が震えるほどの音、自動車のクラクションも混じって、新年の到来を告げています。お正月の一日と二日は年始回り、三日は妻の実家を訪れ、五日は初日から溜まったゴミを出すとともに、店の経営者は店を開き、七日は人間の日として祝って、大型連休が終わり、8日から新たな仕事がスタートします。
春節のすべてが終わる十五日の「ちょうちん祭り・団子祭り」まで、九日に天の神様を祭ったり、十日に鼠の結婚を祝ったりします。
春節を直前にして、北京駅などで長い列を作って並ぶ帰省する人たちを見て、「福運、財運、好運」という春節に込められたメッセージに多くの思いを託すのは私だけではないと感じました。
(文:朱丹陽)
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