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中国と日本 シンクロナイズド・スイミングのように
   2007-03-23 14:05:43    cri

 オーストラリアの(1)メルボルンで開かれている(2)シンクロナイズド・スイミング(3)世界選手権大会は、中国で注目を浴びています。中国の(4)デュエットがよい成績を収めるのが期待されているからです。というのも、その(5)監督を務めているのが世界のトップチームを指導してきた井村雅代前日本代表(6)ヘッドコーチだからです。去年から井村監督の指導を受け始めた中国チームの上達は著しく、今は北京五輪でのメダル獲得を目指して頑張っています。

 今、中国のスポーツチームでは、多くの一流の外国人監督が活躍しています。その中で、なぜ、井村監督だけがこれほど広く注目されるのでしょうか。それは井村監督が日本から来たことが大きな原因だと言えるでしょう。日本でも、当初、井村雅代監督が中国の(7)要請を承諾したことに、波紋が広がりました。それは、両国の間に、日本が中国を侵略したという不幸な歴史が背景にあることと、私には思えます。井村監督の気持ちにも他の外国の監督とは異なるものがあるのではないでしょうか。ドーハ大会も含めて中国チームが(8)日本チームを破るたびに、井村監督の立場が難しくなることが想像できます。今回の大会の試合の合間に、記者の取材に応じて井村監督が答えた言葉からもそれを読み取ることができました。「今関心があるのは中国チームだけ」と。

 中国人は、日本による侵略戦争を憎んでいます。と同時に、魯迅先生の文章などから、藤野先生、内山完造先生のような日本の人たちをも心から尊敬しています。抗日戦争時代、外国語による放送の第一声も原清志という日本の女性が行ったものです。抗日戦争の後から今日まで、中国の多くの分野で日本の人たちの活躍する姿があり、両国の人々の心と心の触れ合いに心が暖まることも(9)枚挙に暇がありません。このようなことで胸が打たれるたびに、もし日本による侵略戦争がなく、それによる両国の国民が深く傷づいたことがなかったら、両国の人々の付き合いはどんなに---、と私には感じられます。

 一生懸命中国チームを指導している井村監督の姿を(10)写真で見て、これから両国には戦争が絶対起きてはならないと、改めて思う私です。そして、今後、中国と日本の関係は、シンクロナイズド・スイミングのようになるようにと願うのは、私だけではないのではないでしょうか。

        

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