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チベット旅行記ー1
   2006-08-07 11:33:46    cri

 北京発の飛行機は、成都を経由して、三時半ごろラサに着きました。現地ガイドに迎えられマイクロバスで一時間も掛ってラサのホテルに着きました。飛行場からラサまでかなり遠いです。この日は休息した方がいいとガイドに言われて、食後はホテルの部屋に入って休みます。酒類も3日間くらいは飲まない方がいいといわれたので、ビールも飲まないでした。酒を一適も飲まないなんて何年かぶりのことかもしれないです。高山病にいいと言われたチベットの薬"紅景天"と言われる薬を飲んで寝ました。これは有名な高山病に効くといわれる薬で、飛行機の中から飲んでいました。ホテルのパンフレットを読んでみたら、高山病は7、8時間後位に症状が現われると書きました。

 二日目の午前中はポタラ宮を見学して、午後は大昭寺を見学しました。午前中といってもこの地の冬は、8時半位からようやく空が明るくなり、9時ごろやっと朝になるのです。9時に起床して9時半に食事であったので、出発は10時ごろになりました。北京時間と同じ時間を使用しているから、ラサまで来るとこうなるのは当たり前かもしれないです。

 中国でもラサまで来ると、中国の中の異国と言った感じになります。何と言ってもチベット族の人が多くて、それが独特の雰囲気を感じさせます。その特異な服装と共に、埃だらけ、いや汚い人も居ることも書かないわけにはいかないです。顔がここまで黒くなれるものだろうかと思う位黒い顔の人もいます。やはり貧しいところなのでしょう。旅行に行く者としては、この貧しさ、汚さを見に行くが本来の目的ではないが、こう言った雰囲気が異国的雰囲気を感じさせる要素の一つでもあります。チベットの人を見ると、チベットに来たという感じになりました。

 同行のツアーの中国人はここには汚染がないと言って、盛んに感動しました。確かに空は青く、この空の青さは北京辺りでは見られないものです。遠くに雪山が見えます。山の稜線と空の青さがクッキリと対比して見えます。遠くの山は霞んで見えるのではなくて、ハッキリと見えるのです。この空の青さを見るのも、チベット旅行の魅力の一つではないでしょうか。空は確かに澄んででいたが、ゴミの処理は上手くいっていないようです。特に周辺の村に行くと、村の周りに、ビニールが無造作に捨てられいて、処理できないままヒラヒラと散らかっていました。

 中国の街は燃料の臭いがするところが多いです。燃料と言えば普通は石炭の臭いがするのだが、ラサでは木を燃やす臭いがしました。ここには石炭があまり無いように見えました。燃料に薪を使っているのでしょうか。ここには工場が殆ど無かったが、中国の田舎でも見られるセメント工場だけはありました。

 ポタラ宮と大昭寺はチベット式仏像と壁画だらけです。写真に撮れないので残念です。ガイドの説明は、ダライラマ5世がとか、仏様の名前が、まだら模様に分かるが、全体としては意味がわからないです。これも残念なことです。ツアー一向は14人で外人は私だけです。皆小銭を供えて、熱心に拝んでいます。中国人も日本人と同じく、神様にこだわりが無いのかもしれないです。ご利益の有りそうな仏様には、取りあえず全部ご機嫌を取っておくといった感じで、小銭が要って大変だと言いながらも、あちこちでお賽銭を上げていました。私から見ると、仏教であってもチベット仏教は、北京あたりのと仏教と雰囲気も教義的にも、随分違うものではないかと思いますが。中国人にとって道教でもチベット仏教でも、どちらでもいいのかもしれないです。もっとも、中国人といっても回族(回教徒)にとっては、どの仏様、神様でもいいというわけにはいかないようです。

 ガイドの説明の途中で、ダライラマ14世の話になったが、中国の人はダライラマ14世が亡命していることを知らないらしく、初めて聞かされたようです。またチベット族の割合に付いて質問が出たが、その答はチベット全体では95%だと答えました。しかしラサには漢族がとても多いように思えました。この答えは正しいのか、それてもラサでの割合についての答えをわざと避けたのかななどと考えました。チベットは中国の中で微妙な位置にあるのは確かなようです。

 チベット仏教の仏様、壁画、タンカ(輪廻を図に示した画)などは独特のものです。お寺そのものの建て方や彩色方法も同様で、色彩が豊かで、異国情緒タップリでした。中国のお寺なども色彩が豊かと言うか、豊か過ぎるが、やはり色の使い方が違います。中国の色は圧倒的に赤が多く、薄い黄色や緑も使われていて、この三原色の組合せ、あまり感じがいいものではないです。チベットの方の色は、タルチョの旗の色に濃いブルーの色なども混ざっていました。家の壁や窓には白も黒もわれていて、私にはチベットの色彩感覚の方がいいように思えました。

 この日はマイクロバスで、バスでシガツェに向かいました。距離は300キロ、途中でヤムドク湖が見えるカムバ峠の上で写真を撮りました。写真を撮る為に少し坂道を昇ると息が切れました。湖もブルーの色がきれいで、空もまた青いでした。峠には、チベット族が旅の無事を祈ると言うタルチョがありました。

 湖の傍をひたすら走りナンカルツェに着いて、ここで昼食です。小さな部落です。ここからまた登りになり最高地点の5,035メートルのカロー峠を越えます。この峠の近くに行くと、そこよりもっと高い雪山が見えました。ガイドは"氷山"だと言ったが、あまりに簡単な名前過ぎます。確かに山の裏側には氷が張り付いていたが、本当はちゃんとしたチベット語の名前があるのかもしれないです。

 峠を降りて、暫く行くとギャンツェに着きます。チベットで三番目に大きい街だそうだが、かなり小さいです。ここで白居寺を見ます。 チベットで一番大きい仏塔があるお寺なのでした。近くの山の上には白いお城の廃墟が見えます。その後平野を走って、今日の宿泊の地、シガツェ市に着きます。ホテルは山東賓館と言う名前だったか思います。とにかく山東省の援助で作られたホテルらしいです。チベットには各省の援助で作られた"箱物"が多いでした。チベットへの援助は各省に割り当てられた義務なのでしょうか。徳川幕府が各藩に割り当てた賦役のようなものかもしれないです。シガツェは標高3900mで、富士山より高い所にあります。チベットで二番目に大きい街です。山東賓館は中国で一番高い所にあるホテルだそうです。

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